Classici giapponesi con furigana
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わかきせいしんのせいちょうをえがくぶんがく
若き精神の成長を描く文学
宮本 百合子
Leggi 若き精神の成長を描く文学 (わかきせいしんのせいちょうをえがくぶんがく) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8205 caratteri · 16 schermate
マルタン・デュガールは、長篇「チボー家の人々」(白水社・山内義雄氏訳)を何故第一巻の「灰色のノート」をもってはじめずにはいられなかったのだろう。そこで無視され、卑俗な大人の通念で誤解されたジャックの能動的な精神の発芽が、やがて封じこめられた「少年園」第二巻で経験する苦しみと危機との描写は、現代においても若い精神が教育とか陶冶とかいう名の下に蒙らなければならない戦慄的な桎梏と虚脱とを語っているのである。
「少年時代」(岩波文庫・米川正夫氏訳)の中でトルストイが描いている家庭教師への憎みは貴族の子弟でもその背に笞をうけなければならなかったロシアの教育法というものを語っている。ゴーリキイの「幼年時代」(岩波文庫・米川正夫氏訳)には、一層荒々しさと暗さがむき出しな貧しい環境の中で人間的な稚い魂が目撃した恐怖と、それに対して闘った自立の精神の芽生えの雄々しさがある。
ほんの一部の例にすぎないこれらの作家たちは、芸術家としての精髄を注いで、虐げられた稚い肉体と精神のために代弁している。時代をとびこして今日の私たちの心をしっかりととらえる情熱を傾けて、いずれもその作家たちの代表的な作品として生み出して来ているのである。