Classici giapponesi con furigana
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くさめいきゅう
草迷宮
泉 鏡花
Leggi 草迷宮 (くさめいきゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.733 caratteri · 142 schermate
ます。
何か、その唄のお声が、のう、十年五十年も昔聞いたようにもあれば、こう云う耳にも、響くと云います。
遠慮すると見えまして、余り委しい事は申しませぬが、嘉吉はそれから、あの通り気が変になりました。
さあ、界隈は評判で、小児どもが誰云うとなく、いつの間やら、その唄を……」
十二
(ここはどこの細道じゃ、
細道じゃ。
秋谷邸の細道じゃ、
細道じゃ。
少し通して下さんせ、
下さんせ。
誰方が見えても通しません、
通しません。)
「あの、こう唄うのではござりませんか。
当節は、もう学校で、かあかあ鴉が鳴く事の、池の鯉が麩を食う事の、と間違いのないお前様、ちゃんと理の詰んだ歌を教えさっしゃるに、それを皆が唄わいで、今申した――
(ここはどこの細道じゃ、
秋谷邸の細道じゃ。)
とあわれな、寂しい、細い声で、口々に、小児同士、顔さえ見れば唄い連れるでござりますが、近頃は久しい間、打絶えて聞いたこともござりませぬ――この唄を爺どのがその晩聞かしった、という話以来、――誰云うとなく流行りますので。
それも、のう元唄は、