Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くさめいきゅう

草迷宮

泉 鏡花

Leggi 草迷宮 (くさめいきゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.733 caratteri · 142 schermate

Aozora Bunko

」

「巣、巣どころか、己あ樹の枝から這いかかった、土蜘蛛を引掴んだ。」

「ひゃあ、」

「七日風が吹かねえと、世界中の人を吸殺すものだちゅっけ、半日蒸すと、早やこれだ。」

と握占めた掌を、自分で捻開けるようにして開いたが、恐る恐る透して見ると、

「何ぢゃ、蟹か。」

水へ、ザブン。

背後で水車のごとく杖を振廻していた訓導が、

「長蛇を逸すか、」

と元気づいて、高らかに、

「たちまち見る大蛇の路に当って横わるを、剣を抜いて斬らんと欲すれば老松の影!」

「ええ、静にしてくらっせえ、……もう近えだ。」

と仁右衛門は真面目に留める。

「おい、手毬はどうして消えたんだな、焦ったい。」

「それだがね、疾え話が、御仁体じゃ。化物が、の、それ、たとい顔を嘗めればとって、天窓から塩とは言うめえ、と考えたで、そこで、はい、黒門へ案内しただ。仁右衛門も知っての通り――今日はまた――内の婆々殿が肝入で、坊様を泊めたでの、……御本家からこうやって夜具を背負って、私が出向くのは二度目だがな。」

二十

「その書生さんの時も、本宅の旦那様、大喜びで、御酒は食らぬか。晩の物だけ重詰にして、夜さりまた掻餅でも焼いてお茶受けに、お茶も土瓶で持って行け。