Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こんにゃくぼん

菎蒻本

泉 鏡花

Leggi 菎蒻本 (こんにゃくぼん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.957 caratteri · 30 schermate

Aozora Bunko

「ちょっと、こちらへ。」

と古畳八畳敷、狸を想う真中へ、性の抜けた、べろべろの赤毛氈。四角でもなし、円でもなし、真鍮の獅噛火鉢は、古寺の書院めいて、何と、灰に刺したは杉の割箸。

こいつを杖という体で、客は、箸を割って、肱を張り、擬勢を示して大胡坐にとなる。

「ええ。」

と早口の尻上りで、若いものは敷居際に、梯子段見通しの中腰。

「お馴染様は、何方様で……へへへ、つい、お見外れ申しましてございまして、へい。」

「馴染はないよ。」

「御串戯を。」

「まったくだ。」

「では、その、へへへ、」

「何が可笑しい。」

「いえ、その、お古い処を……お馴染効でございまして、ちょっとお見立てなさいまし。」

彼は胸を張って顔を上げた。

「そいつは嫌いだ。」

「もし、野暮なようだが、またお慰み。日比谷で見合と申すのではございません。」

「飛んだ見違えだぜ、気取るものか。一ツ大野暮に我輩、此家のおいらんに望みがある。」

「お名ざしで?」

「悪いか。」

「結構ですとも、お古い処を、お馴染効でございまして。……」

六

対方は白露と極った……桔梗屋の白露、お職だと言う。……遣手部屋の蚯蚓を思えば、什か、狐塚の女郎花。