Classici giapponesi con furigana
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はなばなしきいちぞく
華々しき一族
森本 薫
Leggi 華々しき一族 (はなばなしきいちぞく) di 森本 薫 (もりもとかおる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.204 caratteri · 94 schermate
一
人
鉄風
諏訪
昌允
美
未納
須貝
一
川に臨んだコテージ風の住居の一部分。川を見下ろし、二階への階段をもつ。
六月の末、その晴れた一日、午後四時過ぎ。須貝、未納、二人共軽装。
須貝 (椅子に掛けて、ラケットをいじくりながら)兎に角、一遍でいい、陽に向って勝負をしたまえ、それから、あなたの打ったような球を留めてみ給え、それからの話だ。
未納 だって、勝とうと思ったら、誰だって……難しい球打つわよ。
須貝 僕があんなボールを打てないと思ったら間違いだぜ。わざっと打たないだけの話さ。
未納 (窓の傍で)御覧なさい。須貝さん。
須貝 何が見えます。
未納 そんなところで、何か言ってないでさァ。
須貝 言い給え。
未納 用心深いのね。
須貝 猫がいる! それとも犬か?
未納 お洗濯の連中よ、また引っ張られてくらしい。
須貝 珍らしくもない。
未納 珍らしいものなんて、言ってやしないわ。
須貝 一晩睡ると、また、バケツを提げて集って来るよ、きっと。
未納 ああ言うのは、仕方がないのね。
須貝 連れてく方でも持てあましてるんだろう。
未納 直ぐ還して貰えるもんで、馴れっこになってるんだわ。
須貝 尤も、有り余ってる水だから、洗濯もしてみたくなるか。