Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
私がまだ御飯を食べているときに、「清ちゃん。学校へ行かないか。」と云ってはじめさんが迎えにくることもあれば、私がはじめさんを誘って行くこともある。私がはじめさんの家の前で待っていると、やがてはじめさんとのぶちゃんが出てくる。のぶちゃんが私たちと一緒に行きたそうにすると、はじめさんはいつもその団十郎のような眼玉をぎょろりとさせて、「女はひとりで行け。」と云う。はじめさんは「おれは当然兄貴の権利で云っているんだぞ。」というような顔をしている。のぶちゃんは恨めしそうな顔をして「兄さんの意地悪。」と云って、仕方なさそうに私たちの後からすこし遅れて附いてくる。なんかの具合で私とのぶちゃんが先へ連れ立って行くようなことがあると、道を歩いている二人のはるか後から、「男と女と豆いり、牛の小便十八町。」とはじめさんが大声で云うのが聞える。振り返って見ると、はじめさんはやけのように草履袋を振り廻している。はじめさんとしてはひどく兄貴の威厳を傷つけられた気持がするのであろう。はじめさんの家では廓外との出入りには、やはり黒助湯の露地にある炭屋の土間を通行させてもらっていた。