Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
ほどではないにしても、スワ敵機ッというとつい防空壕の方へ足がというより躯ごと転げていってしまう感じなんだ。肉体が精神の云うことをきかないんだ。あっと思うともう壕の中に滑り込んでいるんだ。われながら、流石実生活上のドン・キホーテも、今度の空襲ばかりは、肉体的にこりごりしたってわけだね。」
「いいえ、命あってのもの種ですわ。御無事でなによりでしたわ。あら、何か火に懸けてあるのじゃないんですか? ひどく吹いているようですわ。」
「あ、そうだ、芋、芋。」
話に夢中になってすっかり忘れていた。あわてて台所へ飛んでゆき、蓋を取って見ると、芋はもう箸で突きさすまでもなく、充分に蒸れている。大きい鉢に山盛りにして座敷へ戻ると、彼女は小型のノートになにやら書き込みをしている。卓上に置かれた芋の山盛りを見て、肝をつぶしたか、まあ、と眼を見張ったが、すぐもとの平静な表情に返って万年筆を走らせている。
「少しふかしすぎたようだけど、」そう云って早速一つ頬張った。どうやら巧く化け終せそうだわい。そう調子をはずしたこともなかったようだ。私には役者の才能があるらしい。虎の威を借る狐と云うが、私の物真似にも自ずと人を感銘さすものが滲み出て、彼女はいまその印象をノートに記録しているのであろう、そう思ったら私にもなおなお気取りが出て、彼女にとって