Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
弟と母のこと
浪ちゃんは湯は私の家に入りにきた。私は浪ちゃんと一緒に湯に入りながら、わざと恥がるようなことを口にして、浪ちゃんを困らせた。私はすぐ倦きてやめてしまったようだが、浪ちゃんのお父さんから習字の稽古をしてもらったことがある。ある晩、家の茶の間で祖父と大阪おばあさんと浪ちゃんのお父さんの三人姉弟が顔をそろえたことがあったが、祖父と浪ちゃんのお父さんが不意に立ち上って腕力沙汰に及んだ。浪ちゃんのお父さんが大阪おばあさんのことを悪く云ったのを祖父が聞き咎めて浪ちゃんのお父さんを擲ったのである。おかみさんがきて浪ちゃんのお父さんを連れて帰った。あとにおかみさんの櫛が落ちていた。私は櫛を届けにやらされた。縁側の方から行って障子越しに私が櫛を持ってきたことを告げると、うちからおかみさんが「ご苦労さん。」と云った。私はほっとして縁先に櫛を置いて帰ってきた。
弟と母のこと
関東大震災の時に、私の家では末の弟を亡くした。弟は数え年の八つで、早生れだったので、学校は二年生であった。地震の揺れる少し前に、弟は父の許に義太夫の稽古にきていた娘が帰るのに連れ立って、学校の近くの文房具屋に買物に出かけていた。