Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふきもんどう
蕗問答
山本 周五郎
Leggi 蕗問答 (ふきもんどう) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6898 caratteri · 14 schermate
う、以後はきっとお慎み遊ばすよう平にお願い申上げまする」
「分った、……余の思慮が足らぬであった」
義敦は素直に手を膝へ置いた。
「以後は必ず慎むであろうぞ」
「はっ、それ承わって新九郎め安堵を仕りました、過言の儀は平に」
「いや、よいよい、……真らしき嘘は申せ、嘘らしき真を申すな、味わい深きお言葉だな。以後は必ず心しようぞ」
「恐入り奉りまする、これにて私も」
「まあ待て」
義敦は微笑しながら云った。
「新九郎、その方……五月に出府したとき、その小言を申すつもりで参ったのであろうが」
「なんと、仰せられます」
「忘れ寒森、まんまと小言を忘れたうえ、苦しまぎれにおこぜを伴れ帰ったのであろうが、いや隠すな、あのとき浪江を嫁にと申すその方の顔を見て、余は笑うのを我慢しようとどんなに骨を折ったか知れぬぞ、ははははは」
「も、以てのほかの仰せ」
赭くなる新九郎を見て、義敦はますます可笑しくなり、しばらくは声を放って笑った。「よいよい、これで余も笑いのつかえが下りた、それでおこぜの事だが」
と義敦は笑いをおさめながら、「その方が苦しまぎれに伴れ帰ったのは存じておる、余の悪戯であったからいつでも返してよこすがいい、引取って遣わすぞ」