Classici giapponesi con furigana
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あしかり
蘆刈
谷崎 潤一郎
Leggi 蘆刈 (あしかり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.413 caratteri · 78 schermate
ところがねうちなのだ、このざんぐりしたしぼの上からおんなのからだに触れるときに肌のやわらかさがかえってかんじられるのだ、縮緬の方も肌のやわらかい人に着てもらうほどしぼが粒だってきれいに見えるしさわり加減がここちよくなる、お遊さんという人は手足がきゃしゃにうまれついていたがこの重いちりめんを着るとひとしおきゃしゃなことがわかったといいまして今度は自分がそのじゅばんを両手で持ちあげてみて、あああのからだがよくこの目方に堪えられたものだといいながらあだかもその人を抱きかかえてでもいるように頬をすりよせるのでござりました。
するとあなたがお父上にそのじゅばんを見せておもらいになった時はもうよほど成人しておられたのでしょうねとそのおとこのものがたりにそれまでだまって耳を傾けていたわたしがたずねた、そうでなければ少年のあたまでそういうことを理解されるのはむずかしかろうとおもいますが。いいえ、まだその時分ようよう十ぐらいだったのでござりまして父はわたくしを子供とみとめずにはなしたのでござります、さればそのときはもちろん理解いたしませなんだが言葉どおりに記憶いたしておりましてふんべつがつきますにしたがってだんだんとその意味を解いてまいったのでござります。