Classici giapponesi con furigana
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ぐびじんそう
虞美人草
Leggi 虞美人草 (ぐびじんそう) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.559 caratteri · 401 schermate
「ありゃ、君、女だぜ」
「当り前さ」
「幾何だと思う」
「幾歳だかね」
「そう冷淡じゃ張り合がない。教えてくれなら、教えてくれと判然云うがいい」
「誰が云うものか」
「云わない? 云わなければこっちで云うばかりだ。ありゃ、島田だよ」
「座敷でも開いてるのかい」
「なに座敷はぴたりと締ってる」
「それじゃまた例の通り好加減な雅号なんだろう」
「雅号にして本名なるものだね。僕はあの女を見たんだよ」
「どうして」
「そら聴きたくなった」
「何聴かなくってもいいさ。そんな事を聞くよりこの筍を研究している方がよっぽど面白い。この筍を寝ていて横に見ると、背が低く見えるがどう云うものだろう」
「おおかた君の眼が横に着いているせいだろう」
「二枚の唐紙に三本描いたのは、どう云う因縁だろう」
「あんまり下手だから一本負けたつもりだろう」
「筍の真青なのはなぜだろう」
「食うと中毒ると云う謎なんだろう」
「やっぱり謎か。君だって謎を釈くじゃないか」
「ハハハハ。時々は釈いて見るね。時に僕がさっきから島田の謎を解いてやろうと云うのに、いっこう釈かせないのは哲学者にも似合わん不熱心な事だと思うがね」
「釈きたければ釈くさ。