Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate

Aozora Bunko

」

「そういう場合もあるだろうね、乞食のように生きてゆくひとは、犬や猫と生涯をおくることもあるからな、犬や猫は寝ていると女くさくなってゆくけれど、金魚とは寝ることが出来ないしキスも出来はしない、ただ、きみの言葉を僕がつくることによってきみを人間なみに扱えるだけだが、まアそれでもいいね、きみと恋仲になってもいいや、僕には美しすぎた過ぎ者かも知れないけれど、瞳は大きいしお腹だけはデブちゃんだけれどね。」

「あたいね、おじさまのお腹のうえをちょろちょろ泳いでいってあげるし、あんよのふとももの上にも乗ってあげてもいいわ、お背中からのぼって髪の中にもぐりこんで、顔にも泳いでいって、おくちのところにしばらくとまっていてもいいのよ、そしたらおじさま、キスが出来るじゃないの、あたい、大きい眼を一杯にひらいて唇をうんとひらくわ、あたいの唇は大きいし、のめのめがあるし、ちからもあるわよ。」

「しまいに過ってきみを呑みこんで了ったらどうなる、それが一大事件だ。」

「そしたらお腹の中をひとまわりして、また上唇のうえにもどって出てくるわよ、金魚ですもの、ねばり気のあるところでは、あたいのからだはどんなに小さくも伸び縮みすることが出来るし、早く泳ぐこともできるのよ。