Classici giapponesi con furigana
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate
こいつを抜いていて恰も挿入しているような状態にいられないものかと大きな声を発した時に、若い主治医はドアの音も立てずに副室に這入り、耳にはいる私の言葉を聞き取ったらしく、病室にはいって来た時には幾らかきびしい顔つきであった。この若い主治医は叮嚀でしんせつというものの境のこえるくらい、やさしかった。主治医は膀胱の上から下にかけて何時も物柔らかに尿の下降をはかるため、なまの手でさすり下ろしていた。それも時間をかけた寛大なものであったが、皺苦茶の腹から下をさするということに私は誰がこれを敢てしてくれる人があるか、この人のほかにこれに少しの厭気を見せずにしてくれる人がいないと、秋成主治医の前でこれらの観念のあるときは温和しくしていた。だが、二三日延期して完全な治療効果をねらうことに、私は身ぶるいしてこれに反対した。若し一週間で通じなかったらまた改めて挿入するということにし、今のところ一週間で打ち切ることを私は言い張った。すでに私の憔悴が極端に異常であることを見取った秋成主治医は、では、そういうことにすると言って扉から出て行った。
その日の夕刻、私は相子の顔を見て今日は何時もとは化粧の方法がちがっているのかといい、何時もより冴えている顔をながめた。