Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はえおとこ

蠅男

海野 十三

Leggi 蠅男 (はえおとこ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 118.129 caratteri · 237 schermate

Aozora Bunko

あとに警察の保姆がついている。

「おう、帆村君、正木署長の電話によると、いま玉屋総一郎の邸に、怪しき男が現われて邸内をウロウロしているそうだよ。いよいよチャンバラが始まるかもしれないということだ。これから一緒に行ってみようじゃないか」

「ほう、また怪しき男ですか。どうも怪しき男が多すぎますね」

カオルの連れの上原山治が、キラリと眼を動かした。

「多いぶんには構わない。足りないよりはいいだろう。――それからお嬢さんに上原君でしたかな。二階に落着いた部屋があるから、そこでゆっくり休んで下さい。この婦人が世話をしますから、どうぞ」

検事が頤をしゃくると、保姆は人慣れた様子で二人に挨拶し、二階へ案内する旨を申述べた。――二人は観念したものと見え、また互いの眼を見合わせたまま、保姆の後について、部屋を出ていった。

「さあ、行こう。――が、君の服装は困ったネ」と検事が顔をしかめた。

「いや、服ならあるんです。ソロソロ閑になりましたから、一つ着かえますかな」

そういって帆村は、そこに張り番をしていた警官に会釈すると、警官は椅子の上に置いてあった風呂敷包みをとって差出した。