Classici giapponesi con furigana
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ちのもじ
血の文字
黒岩 涙香
Leggi 血の文字 (ちのもじ) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.021 caratteri · 87 schermate
無し、上の端には青き封蝋の着きし儘にて其真中に錐をもみ込し如き穴あるは是れ螺旋形のコロップ抜にて引抜たる痕なるべし、尤も護謨同様に紳縮みする樹皮なれば其穴は自ら塞がりて唯だ其傷だけ残れるを見るのみなれば更に覆えして下の端を眺れば茲には異様なる切創あり、何者が何の為にコロップの栓の裏に斯る切創を附けたるにや、其創は最鋭き刃物にて刺したる者にて老人の咽を刺せし兇刃も斯る業物なりしならん、老人の咽を突きしも此コロップを突し如くに突しにや、斯く思いて余はゾッと身震いしつ、其儘持行きて目科に示すに彼れ右見左見打眺めたるすえ「コレハ大変な手掛だ」と云い嚊煙草の空箱を取出す間も無く喜びの色を浮べたれば、余は何故是が大変の手掛りなるやと怪みて打問うに彼れ今も猶お押入其他の封印に忙わしき彼の警察長を尻目に見、彼れに何事も聞えぬ様小声にて説明す「何故だッて君、此コロップは曲者が捨て行たのでは無いか、先ず此傷を見給え此傷を、是は確に老人を刺した刃物で附けたのだ」余も同じく小声にて「何の為に目「何の為に、其様な事を聞く奴が有るものか、曲者は余程鋭い