Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

Leggi 血曼陀羅紙帳武士 (ちまんだらしちょうぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.970 caratteri · 176 schermate

Aozora Bunko

「その時私は、勘兵衛お頭の依頼により、素早く天国の剣を持ち逃げして、林の中へ隠れましてございます」

「財宝を隠匿したが、その時突然勘兵衛めは、伊丹東十郎を穴の中へ突き落とし、『此奴さえ殺してしまえば我らの秘密を知る者はない』と申しおった」

「深い穴の底から聞こえて参りましたのが、東十郎の叫ぶ『秘密は剖かない、裏切りはしない、助けてくれーッ』という声でござりました。……林に隠れておりました私の耳へまでも、届きましてござりまする」

「おのれ不埓の勘兵衛、従来、奪った財宝を、百姓ばらに担がせて運び、隠匿した際には、秘密を他へ洩らさぬため、百姓ばらを、財宝と一緒に、穴の中へ、切り落としたことはあるが、同じ仲間を、穴へ落として生き埋めにするとは不義不仁の至り、直ちに引き上げよと拙者申したところ、突然勘兵衛め、拙者に切り付けおった」

「あなた様が刀を抜かれ、勘兵衛めと立ち合われるお姿が、林にかくれおりました私にも見えましてござります」

昔の同志、今の讐敵

「ああようやく、私の記憶は蘇生って来た。……ああ、これが、道了塚で勘兵衛と決闘した原因だったのだ。……決闘の結果は私の負けだったが」