Classici giapponesi con furigana
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けつえきがたさつじんじけん
血液型殺人事件
甲賀 三郎
Leggi 血液型殺人事件 (けつえきがたさつじんじけん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 35.256 caratteri · 71 schermate
「会場では変った事はありませんでしたか」
「ええ、別に」
私はこの時に、会場で毛沼博士と笠神博士とが、いつもとは違って、何となく話合うのを避けていたようだったのを思い出したが、取り立てていうほどの事でもなし、それには言及しなかった。
「毛沼博士は元気だったですか」
「ええ」
「酒は大分呑まれたですか」
「ええ、可成呑まれました」
「どれ位? 正体のなくなるほど?」
「いいえ、それほどではなかったと思います。自宅へ帰っても、ちゃんと御自身で寝衣に着替えて、『有難う、もう君帰って呉れ給え』といって、お寝みになりましたから」
「君はいつも先生を送って行くのですか」
「いいえ、そういう訳ではありませんけれども。先生の家は私の近所だものですから、みんな送って行けというので」
「毛沼博士と君とが一番先に出たんですね」
「いいえ、笠神博士が一足先でした」
「やはり誰か送って行ったのですか」
「いいえ、笠神博士はお酒をあまりお呑みになりませんので、殆ど酔っていらっしゃいませんでしたから――」
「毛沼博士が家に這入ってから、寝られるまでの間を、出来るだけ委しく話して呉れませんか」
「そうですね。