Classici giapponesi con furigana
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こうぐんいち
行軍一
竹内 浩三
Leggi 行軍一 (こうぐんいち) di 竹内 浩三 (たけうちこうぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 388 caratteri · 1 schermate
白い小学校の運動場で
おれたちはひるやすみした
枝のないポプラの列の影がながい
ポプラの枝のきれたところに 肋木の奇妙なオブジェに
赤い帽子に黒い服の ガラスのような子供たちが
流れくずれて かちどきをあげて
おれたちの眼をいたくさせる
日の丸が上っている
校舎からオルガンがシャボン玉みたいにはじけてくる
おれのよごれた手は ヂストマみたいに
飯盒の底をはいまわり 飯粒をあさっている
さあ この手でもって「ほまれ」をはさんで
うまそうにけぶりでもはいてやろうか
雲で星がみえなくなった
まっくらになった
みんなだまっていて タバコの火だけが呼吸している
まだまだ兵営はとおくにある
村をこえて
橋をこえて 線路をよこぎって
ひるま女学生が自転車にのっていた畑もよこぎって
ずんずんあるかねばならぬ
汗がさめてきた うごきたくない
星もない道ばたで おれは発熱しながら 昆虫のように脱皮してゆくようだ