Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうとつしんり

衝突心理

夢野 久作

Leggi 衝突心理 (しょうとつしんり) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7041 caratteri · 14 schermate

Aozora Bunko

一度気が遠くなりかけました。

蟹口運転手は私という事に気付いていたに違いありません。私と刺違えるつもりで、あんな事をしたに違いないと思います。

私は何もかも白状します。どんな罪でも受けます。そうして蟹口さんの怨みを晴らしてもらわなければトテも恐ろしくてたまりません。

妻のツル子にもそう云って下さい。二人は同罪だから罪ほろぼしをしろと云って下さい。……云々というのが戸若運転手の告白であった。

流石に事に慣れた川崎署員たちも、こうした告白は珍らしかったらしい。戸若運転手が告白を終って頸垂れてしまってからも、四人の警官が互いに顔を見合わせてシインとしていた。しかしその中に巡査部長が、何かしら憂鬱そうな眼を据えながら戸若の繃帯頭を凝視した。

「ウムよく白状した。お前の後悔は認めてやるぞ」

戸若は又一つ頭を下げた。シクシクとシャクリ上げ初めた。

「私が悪う御座いました」

最前から手持無沙汰でいた交通巡査がロイド眼鏡をかけ直した。帳面をヒネリながら問うた。

「ウム。それはそれでいいとして、衝突の原因はお前がライトを消さなかったせいじゃない。蟹口が故意に衝突さしたと云うんだな」