Classici giapponesi con furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Leggi 親鳥子鳥 (おやどりことり) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.828 caratteri · 181 schermate
と調停の労を執らなければならない。随って浩二が旦那さまに成り済ましていることもある。
「僕は大人になったら真正に自動車を買うんだ」
とこの間は飯ごとから現実の希望に話の花が咲いた。
「買っても置くところがないじゃありませんか?」
と千代子は家に自動車のないのは置くところがないからだと思い込んでいるらしかった。
「自動車小屋を拵えるさ」
と浩二はその辺の問題も最早解決していた。
「それは然うね」
と千代子は納得したが、
「けれども浩ちゃん、二円五十銭じゃ自動車は買えなくてよ」
と浩二の金力に聊か疑問を懐いた。
「何ぼ何でもね」
と秋子さんも同感だった。
「今は二円五十銭しかないけれど、大人になれば金持になる」
と浩二は確信があるようだった。
「何うしてなるの?」
「私知っているわ」
と二人は組になっていて、若し間違ったら笑ってやる積りらしかった。
「銀行へ行って幾何でも貰って来る。それぐらいのことを知らなくて何うするんだい?」
と浩二は大きく出た。
「まあ。矢っ張り智恵があるわ」
「真正に悧巧ね。浩ちゃんは何の年? お申?」
と千代子と秋子さんは悉皆感心してしまった。天下泰平だ。