Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんらんのすいみゃく

親鸞の水脈

吉川 英治

Leggi 親鸞の水脈 (しんらんのすいみゃく) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3786 caratteri · 8 schermate

Aozora Bunko

それからみると今日の寺院は狭き門です。僧侶も社会政治も寺院活用には深い関心を持ちながら、何か人の中にも人間の本仏にも触れていないのではありませんかしら。観念や智慧のまわりをぐるぐる回しているだけで、なんとも味気ない感がしてなりません。

だがさて、作家がそんな事をいうのもまことに烏滸な沙汰です。小説の上でも、前述のように僕自身なにもしておりません。ただ反省ともしかしたらという願望だけを失っていないだけです。そしてその願望から自然な素因をはらんでいていつか機縁と天命があれば果せるかもしれないとはおもっています。終戦後に例の「新・平家物語」を書きましたが、あの「平家物語」も僕らは少年のころから幾度となく或る部分は暗誦するほど読み返していたものです。一度ならず、二度、三度というように読んで、たとえば母が病床にいてつれづれを慰めるときには、そのうちの一節を自分が得意になって声を出して読んで聞かせるなどして、いつか古典を媒体にそれが自分へは血肉化していたとも思っています。ところが稀あの終戦時の社会混乱に出会って、事々の時相をみるにつけ、自分を単位に、ふと歴史の復元化がこころみられたことなんです。