Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まめせんすいていのゆくえ

豆潜水艇の行方

海野 十三

Leggi 豆潜水艇の行方 (まめせんすいていのゆくえ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.245 caratteri · 41 schermate

Aozora Bunko

学士は、ハンカチーフを出して、それを念入りにふいてやりました。

「さあ、これでいいだろう。では、こっちもしばらくねむるとしようか」

学士は、ひとりごとをいって、椅子にこしをかけ、配電盤のまえの机に両ひじをつき、顔を腕のうえにのせました。

やがて、学士もまた、ぐうぐうといびきをかきはじめ、ゆめ路をたどったのでありました。

深度零

春夫少年は、ふと目がさめました。なにか大きなもの音をきいたように思いました。毛布から出て、むくむくと起きあがってみますと、青木学士が、潜望鏡にとりついて、うんうん呻っているのです。これにはおどろきました。

「青木さん、どうしたのですか」

「ああ、春夫君か。どうもへんなんだ。潜望鏡が上らなくなったんだ」

「故障ですか」

「故障にはちがいないが、ふつうの故障とはちがう。三センチばかりは、楽にあがるが、あとはどうしてもあがらないのだ」

「ふしぎですねえ」

春夫少年は、小首をかしげて、青木学士のそばへやってきました。学士が、潜望鏡のハンドルをもって、ごっとんごっとんやっているのを、しばらく見ていた春夫少年は、やがてぷっとふきだしました。

「なんだい、笑うなんて」