Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate

Aozora Bunko

あかい服の男の一人が、エキモスにいいました。

「王さまと大臣だ。おじぎをしろ」

エキモスはおじぎをして、顔をあげました。みると、まんなかに、金のかんむりをかぶってむらさきの服をきている人が、王さまらしく、そのすこし前のほうに、ぴかぴかひかる服をつけているのが、大臣らしゅうございました。そのほかの人たちは、赤や金のすじのはいった服をつけて、王さまの左右にならんでいました。

大臣はおごそかな声で、エキモスにたずねました。

「お前は、なんという名前だ」

「エキモスというものです」とエキモスはへいきでこたえました。

「エキモス、お前は魔法つかいだな」

「いいえ、魔法つかいではありません。山の羊かいです」

「その羊かいが、どうして、公園の雀をよびあつめるのか」

「よびあつめるのではありません。雀があつまってくるんです」

「それでは、なんのために、びんぼう人どもの町に、金貨をまきちらすのか」

「みんなをよろこばせたいからです」

「その金貨は、どこからぬすんできたのか」

エキモスはへんじにこまりました。しかたがありませんから、金色の皮袋をとりだして、そのふしぎな力をみせてやりました。