Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まずしきしんと

貧しき信徒

八木 重吉

Leggi 貧しき信徒 (まずしきしんと) di 八木 重吉 (やぎじゅうきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4888 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

美しくみる

路

かなかな

山吹

ある日

憎しみ

夜

日が沈む

果物

壁

赤い寝衣

私

菊の芽をとり

きくの芽をすてる

うつくしくすてる

美しくみる

わたしの

かたわらにたち

わたしをみる

美しくみる

路

路をみれば

こころ おどる

かなかな

かなかなが 鳴く

こころは

むらがりおこり

やがて すべられて

ひたすらに 幼く 澄む

山吹

山吹を おもえば

水のごとし

ある日

こころ

うつくしき日は

やぶれたるを

やぶれたりとなせど かなしからず

妻を よび

児をよびて

かたりたわむる

憎しみ

にくしみに

花さけば

こころ おどらん

夜

夜になると

からだも心もしずまってくる

花のようなものをみつめて無造作にすわっている

日が沈む

日はあかるいなかへ沈んではゆくが

みている私の胸をうってしずんでゆく

果物

秋になると

果物はなにもかも忘れてしまって

うっとりと実のってゆくらしい

壁

秋だ

草はすっかり色づいた

壁のところへいって

じぶんのきもちにききいっていたい

赤い寝衣

湯あがりの桃子は赤いねまきを着て

おしゃべりしながら

ふとんのあたりを跳ねまわっていた

まっ赤なからだの上したへ手と足とがとびだして

くるっときりょうのいい顔をのせ

ひょこひょこおどっていたが

もうしずかな障子のそばへねむっている

私

ながいこと病んでいて

ふと非常に気持がよいので