Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Leggi 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.113 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

そして去定たちが門へかかろうとすると、その前を塞ぐように、二人の男があらわれて道の上に立った。どちらも若く、一人は双肌ぬぎ、一人は褌に白い晒木綿の腹巻だけで、その裸の男のほうが去定に呼びかけた。妙にへりくだった、あいそのいい口ぶりで、眼だけに凄みをきかせながら、今後はこの土地へ近づかないほうがいい、という意味のことを云った。

去定は若者をじっとみつめていて、それからごく穏やかに訊いた、「どうして、おれが来てはいけないのだ」

「土地がさびれるんだそうですよ」と若者は答えた、「おまえさんは初めに町方を伴れておいでなすった、それは一度っきりだったそうだが、なにしろ養生所はお上の息がかかってるし、おまえさんはそこの先生だ、しぜんおまえさんのような人が出入りをすると、客がこわがって寄りつかなくなる」

去定は遮って云った、「そんな持って廻ったことを云うな、おまえは誰かに頼まれて来たのだろう、頼んだのは誰だ」

「このしまぜんたいですよ」

「正直に云え」と去定はたたみかけて云った、「おれは二年あまりここへかよっている、しょうばいの邪魔になるなら、もうとっくに文句が出ている筈だ、誰に頼まれたか正直に云え、誰だ」