Classici giapponesi con furigana
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あかごうしくろうえもん
赤格子九郎右衛門
国枝 史郎
Leggi 赤格子九郎右衛門 (あかごうしくろうえもん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.484 caratteri · 29 schermate
「しかし、どうして王、王妃は、叛軍共の目を眩まして、牢獄から出ることが出来たのであろう?」
――審かしそうに忠清は訊いた……。
「忠義の臣下が、隙を伺い、盗み出したのだそうでござります。……覆面をした水夫の群こそ、その臣下達でござりました」
「浮沈自由の奇怪の船、その後何んと致したな?」
「撃沈めましてござります」
「それは又何故に沈めたか?」「兵器は兇器でござります故……」
「如何にも左様じゃの」と、酒井忠清は、呟き乍ら頷いた。
「左様な兇器の働かぬ世が、どうぞ何時迄も続くように」
「御世は万歳でござります!」赤格子九郎右衛門は老いても鋭い、その両眼を輝かせ乍ら斯う磊落に叫んだが、その声の中、風貌の中には、壮者を凌ぐ勇猛心が、尚鮮かに見えていて一座の名賢奇才達をして、却って顔色無からしめたのである。