Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate

Aozora Bunko

「もちろんだとも。しかもその筋書の中でも一番重要な役廻りを受持って、これから吾輩を主役としたスバラシイ場面を展開すべく、タッタ今活動を始めたばかりなんだ。モウ逃げようたって逃げる事が出来なくなっているんだ」

「まあ。否で御座いますよ先生、おからかいになっちゃ……気味の悪い……」

「イヤ。断然、真剣なんだ。まあ聞け……コンナ訳だ」

吾輩はそこで今朝からの出来事を出来るだけ詳しく話して聞かせた。

「どうだい。みんなわかったかい。だから詰まるところこうなるんだ。今度の事件は一切合財、みんな偶然の出鱈目ばかりで持ち切っているんだ。吾輩が断髪令嬢の御秘蔵の犬と知らずに掻っ払ったのも偶然なら、その犬を断髪令嬢の恋敵の医学士の所へ持って行って売付けたのも偶然だ。しかもその犬が世界に二匹と居ない名犬だったのも偶然なら、その犬が肺病の第三期にかかったのも偶然。そこへ羽振医学士が又、偶然に来合わせて、吾輩が振りまわす拳固を高い鼻の頭で受け止めたのも偶然だ。つまるところ、そこに神様の思召が働いているに違いないと思うんだが、ドウダイ議員諸君……」

議員諸君が顔と顔を見合わせ始めた。