Classici giapponesi con furigana
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ろじょう
路上
Leggi 路上 (ろじょう) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.539 caratteri · 87 schermate
そうしてこれまた Hanabusa と署名のある英仏独伊希臘羅甸の書物が、時々本郷通の古本屋に並んでいるので、とうから名前だけは俊助も承知している青年だった。この二人に比べると、ほかの『城』同人は存外特色に乏しかった。が、身綺麗な服装の胸へ小さな赤薔薇の造花をつけている事は、いずれも軌を一にしているらしかった。俊助は近藤の隣へ腰を下しながら、こう云うハイカラな連中に交っている大井篤夫の野蛮な姿を、滑稽に感ぜずにはいられなかった。
「御蔭様で、今夜は盛会でした。」
タキシイドを着た藤沢は、女のような柔しい声で、まず独唱家の清水に挨拶した。
「いや、どうもこの頃は咽喉を痛めているもんですから――それより『城』の売行きはどうです? もう収支償うくらいには行くでしょう。」
「いえ、そこまで行ってくれれば本望なんですが――どうせ我々の書く物なんぞが、売れる筈はありゃしません。何しろ人道主義と自然主義と以外に、芸術はないように思っている世間なんですから。」
「そうですかね。だがいつまでも、それじゃすまないでしょう。その内に君の『ボオドレエル詩抄』が、羽根の生えたように売れる時が来るかも知れない。