Classici giapponesi con furigana
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こんどういさみとかがく
近藤勇と科学
直木 三十五
Leggi 近藤勇と科学 (こんどういさみとかがく) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.465 caratteri · 28 schermate
入隊しないと、何うして暮して行けるか見当のつかない人が、沢山に加わっていた。
そして、新撰組は、その人々で、会津兵は東北弁ばかり、旗本は流行言葉――という風に、一団ずつになって、睨合っていた。
大木戸辺まで、町の人々が、隊の両側に、前後に、どよめきつつついてきた。大木戸の黒い門をくぐると
「御苦労さま」
「頼みます」
と、町人達が、一斉に叫んだ。隊士は
「大丈夫」
と、手を挙げて答えた。
三
府中近くなると、もう、人々が迎えにきている。土方も、近藤も可成り前、故郷を離れた切りだったから、新撰組の近藤、土方、若年寄という大役の近藤として、郷土の人々に逢うのは、誇であった。
「御酒と、火とを沢山。用意しておきましただ」
人々は、だんだん増してきて、近藤の馬の左右に、わいわい云いつつついてきた。府中へ入ると、大きい家には、幕が張ってあって、人々が、土下座をして二人を迎えた。一軒の家に
「近藤勇様、土方歳三様御宿所」
と、書いた新らしい立札が立っていた。その前で、二人は馬から降りた。隊土達は、人々に案内されて、寺に、大家に、それぞれ宿泊した。
空っ風に、鼻を赤くして、のりの悪い白粉を厚くつけた女が、町中を走り歩いた。