Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

とじょうのはんにん

途上の犯人

浜尾 四郎

Leggi 途上の犯人 (とじょうのはんにん) di 浜尾 四郎 (はまおしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.477 caratteri · 38 schermate

Aozora Bunko

「恐ろしい事だ。しかし今となっちゃ気がらくになった。ひろ子の奴とうとう訴えやがった。……肺炎ですよ。あれが死んだのは! 診断書にだってあったでしょう。ただ私があいつを肺炎にさせただけなんだ。どうだい、刑事君、あいつを雪の中に出して病気にしたんだぜ。うまい殺人法だろう。これも皆この先生(私をさして)におそわったんだぜ。俺は殺人犯人さ。しかし、この先生はその教唆犯人なんだよ。刑事君、しっかりたのむよ」

つかまってからの彼は、犯罪人の常として急に気が楽になったらしく、むやみにしゃべり出すのだった。

私は勿論、二人の刑事も一言も発しなかった。

自動車は夜のT市を走りながら警察署についた。

ここで私は無論、相川俊夫と一旦引きはなされた。東京の某司法官から警察署長にあてた紹介状をもっていたので、私は、わりに丁重に署長室にと通された。署長はその時室に居なかった。

どこかから、不相変どなるような相川の声がきこえている。

やがて署長が見えたので、私は自分が今日来た目的の用事をいろいろ物語った。

しばらくすると司法主任らしい人が出て来て、署長と私語をかわしていたが、司法主任が去ると、笑顔をうかべながら、署長は私に云った。