Classici giapponesi con furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Leggi 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.415 caratteri · 148 schermate
第二七回 人に得意のときと失意のときとあること
しかるに、拙者は及ばずながら、己一人は朝夕安楽の天地に心を遊ばしむるも、広く社会の不幸多苦の人に、せめて精神上の満足を与えんことを祈念して、さきに妖怪の原理を説き、今また、霊魂の不滅を論ずるに至りました。これみな、悲風苦雨の暗夜を照らす灯台であります。
第二七回 人に得意のときと失意のときとあること
霊魂不滅説が、いかにして多苦多患の人に満足を与え得るかの理由は、今少し説明せねばなりますまい。もし、人がこの一生限りのもので、死後は永く滅無に帰するのであると聞いたならば、生涯不幸不運ばかりにて、この世で満足を得る見込みのないものは、自暴自棄するよりほかに道はありますまい。さすればその結局、法律に触れざる限りは、悪はなし得、罪は作り得と心得て、社会多数の道徳は非常に堕落するに相違なく、背徳違倫の極端に陥りましょう。もし、人みな多少の学徳を兼備し、己にかちて道を行うことを得るならよけれども、将来なにほど一般の教育が進んでも、多数の人にこの一生だけをもって満足を与うることあたわざるは明らかであると考えます。ここにおいて、霊魂不死説が一般の人に快楽を進め満足を与え、したがって世間の道徳、風教を維持するに力あることのおびただしいわけが分かりましょう。