Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のぎくのはな

野菊の花

小川 未明

Leggi 野菊の花 (のぎくのはな) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3396 caratteri · 7 schermate

Aozora Bunko

」と、清吉がいいました。

「そうだね。僕たちの原っぱへ捨てられた犬やねこは、僕たちの責任となるからね。」

二人が、桜の木の下へやってくると、小さな箱の中に犬が入って、ほかの子供たちは、犬の頭をなでたり、お菓子をやったりしていました。けれど、まだやっと目があいたばかりで、犬はただ小さな尾をぴちぴち左右に振るばかり、堅いお菓子を食べることができませんでした。

「おとこだよ。」と、年ちゃんが、いいました。

「君の家で、飼わない?」

「めんどうだといって、お母さんが、飼ってくれないだろう。」

「このごろ、お米が足りないので、みんなが犬を飼わなくなったんだってね。」と、一人が、いいました。

「自分が食べる分を、ちっと分けてやればいいのだろう。」と、正二は、棒を土の上へ投げて、犬を抱き上げました。清吉は、上衣のポケットを探していたが、破れた鼻紙といっしょに五銭の白銅を出して、

「釣りにいくとき、針を買うのにもらったのだ。これで牛乳を買ってきてやろうよ。だれか、いちばん家の近いものが、おさらを持ってこない。」

すぐに、勇ちゃんは、かけていきました。

やがて、一枚のさらを持ってきました。