Classici giapponesi con furigana
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きんいろのボタン
金色のボタン
小川 未明
Leggi 金色のボタン (きんいろのボタン) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3471 caratteri · 8 schermate
ゆり子ちゃんは、外へ出たけれど、だれも遊んでいませんでした。
「みんな、どうしたんだろう。」と、往来の上をあちらこちら見まわしていました。けれど、一人の子供の影も見えませんでした。
そのうち、ポン、ポンと、うちわ太鼓をたたいて、げたのはいれのおじいさんが、小さな車を引きながら、横町から出てきました。そして、ゆり子ちゃんの立っている前を通って、あちらへいってしまいました。
つばめが、ピイチク、ピイチク、鳴いて、まぶしい大空を飛んでいます。
ゆり子ちゃんはいつもみんなが遊んでいる、お宮の前へいってみようと、お湯屋の前を過ぎて、広い道を歩いていきました。
このとき、ぴかりとなにか土の上で、光っているものが目にはいりました。
「おや、なんだろう。」と、ゆり子ちゃんは、その方へ走っていきました。
金色のまるいものが、道の上に落ちていました。ゆり子ちゃんは、それを拾って、小さな手で土を落としていると、通りかかった、知らないおばさんが、
「お嬢ちゃん、なにを拾いました。ちょっとお見せなさい、金の指輪でないこと。」と、そばへ寄ってきて、ゆり子ちゃんの手の中をのぞきました。