Classici giapponesi con furigana
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
Leggi 釘抜藤吉捕物覚書 (くぎぬきとうきちとりものおぼえがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.515 caratteri · 23 schermate
」
「今朝の癩病人にか?」
「あいさ。」
「うん。」
「あん畜生、あんな面になりゃがったもんだから、秋月佐渡様のお部屋からずらかってくるところを、勘弁ならねえと掴めえて町内組へ預けて来やした。」
「風呂敷包みを抱えてたろう?」
「へえ、牛蒡の――。」
「干葉と生姜の黒焼。」
と彦兵衛が後を引き取る。眼をぱちくりさせて勘次は黙った。
「ちったあ噛んだか。」と藤吉が訊く。
「なあに。」
手の甲の傷を舐めて勘次は笑った。
「番屋じゃあ引っ叩いて来たか。」
「へえ、あっさりとね。だが、親分、先様あ真悪だ、すぐと恐れ入りやしたよ。へえ、あんまり骨を折らせずにね。」
「でかした。」
と一言いった藤吉は、さっさと戸外へ歩き出しながら、「昨夜、寺の門の傍でお新を待伏せ、坊さんとの手切れ話を持ち出したがお新がうんと言わねえので、坊さんをつれ出しに庫裏へはいりこんだものの、闇黒で庖丁を掴んで気が変ったと吐かしたか。」
「へえ、そのとおりで。それから――。」
「それから先は見たきり雀よ。なあ、墓でお新に引導渡し――。」
「ええっ!」
提灯屋始め、佐平も彦兵衛も愕然として藤吉の背後姿を凝視めた。藤吉は振り返って、