Classici giapponesi con furigana
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
Leggi 釘抜藤吉捕物覚書 (くぎぬきとうきちとりものおぼえがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.547 caratteri · 27 schermate
」
「その理は?」
「決ってらあな。伊兵衛は八百駒へ行ってて先で嵐になって借りて来たんだ。杖は荷になると見て預けて出た――どうでえ。」藤吉は続ける。「人間にゃあ変な気性があっての、三つ四つから物を画く。形にならねえ物をかく。三つ児の魂百までだ、それが抜けねえ。ええか、もっとも十人十色、形あ違う。が、なくて七癖あって四十八癖、ぼんやりしてる時あお互えによく為体の知れねえ図面や模様を塗たくるものよ。のう、先刻からお前たちに筆を預けて、俺らあ寝た風をしてたが、勘、われあ何を書えた?」
「蚯蚓の行列、はっはっは、だらしがねえや。」
「彦は?」
「屑っ籠の目でがしょう、自身にもはっきりしやせん。」
「佐平次どん、お前さんは?」
佐平次、丸めて捨てようとした。逸早く藤吉が奪った。見ると、墨黒ぐろと三角の形!
「木槌山の柳の下に、矢尻で掘ったこの印しがあったけのう。」
「それがどうとかしましたかえ。」
「や!」藤吉は佐平次の裾を指さした。赤い染点が付いている。「そりゃあ何だ、そりゃあ?」
「これか、」がらり巽上りに変った佐平次、「血じゃあねえから心配するな。」
「血じゃあねえと? おう、血なら水に落ちべえさ。