Classici giapponesi con furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate
向こうの向こうの青い野原のはずれから、狐が一生けん命に走って来て、ホモイの前にとまって、
「ホモイさん。昨日りすに鈴蘭の実を集めさせたそうですね。どうです。今日は私がいいものを見つけて来てあげましょう。それは黄色でね、もくもくしてね、失敬ですが、ホモイさん、あなたなんかまだ見たこともないやつですぜ。それから、昨日むぐらに罰をかけるとおっしゃったそうですね。あいつは元来横着だから、川の中へでも追いこんでやりましょう」と言いました。
ホモイは、
「むぐらは許しておやりよ。僕もう今朝許したよ。けれどそのおいしいたべものは少しばかり持って来てごらん」と言いました。
「合点、合点。十分間だけお待ちなさい。十分間ですぜ」と言って狐はまるで風のように走って行きました。
ホモイはそこで高く叫びました。
「むぐら、むぐら、むぐらもち。もうお前は許してあげるよ。泣かなくてもいいよ」
土の中はしんとしておりました。
狐がまた向こうから走って来ました。そして、
「さあおあがりなさい。これは天国の天ぷらというもんですぜ。最上等のところです」と言いながら盗んで来た角パンを出しました。