Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かぎやのつじ

鍵屋の辻

直木 三十五

Leggi 鍵屋の辻 (かぎやのつじ) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.524 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

と「勇士常心記」に出ている。弟源太夫の敵として又五郎を討つと云う事は当時の武士の常識から云って出来ない事である。それを荒木又右衛門までが助太刀に出て、天下の評判を高めたのは、弟の敵以外に「上意討」の如くなっていたからである。又五郎を旗本の安藤四郎右衛門――講釈の阿部四郎五郎――が隠匿して池田公に喧嘩を吹掛け、

此度(このたび)は備前(びぜん)摺鉢(すりばち)底抜けて、池田宰相味噌をつけたり

と云うような落首まで立つ位になったから意地として池田忠雄公(ただたけこう)は又五郎を討たずにおれなかった。それで手強く幕府へ懸合っで老中共も持余(もてあま)している時、毒殺だと噂された位急に死んでしまったのである。死際(しにぎわ)に、

「旗本の面々と確執を結び、不覚の名を穢(けが)し、今に落着相極(あいきわま)らず死せん事こそ口惜しけれ、依て残す一言あり、我れ果(はて)ても仏事追善の営み無用たるべし、川合又五郎が首を手向(たむ)けよ、左なきに於ては冥途黄泉の下に於ても鬱憤止む事無く」

と遺言した位だったから、数馬の決心も固くならなくてはならぬし弟の敵であると共に主君の命によって討つ所謂(いわゆる)「上意討」