Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
Leggi 長崎の鐘 (ながさきのかね) di 永井 隆 (ながいたかし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.109 caratteri · 131 schermate
そして復員者が疥癬を蔓延させた。
第五月すなわち十二月に入ると霙が降り、寒風が吹き込み、仮舎では暮らせなくなった。大工手間も近郊から出てくるようになり、資材も出回りはじめた。兄弟、従兄弟は協力した。一人一人の仮建築をやっていった。兄の家を建てて兄が入る。次に弟の家を建てるといったふうに、親族が順番に建てて回った。壁は荒壁で天井もなく、葺降しの不細工な十坪内外の田舎造りではあったが、畳も敷き、雨戸も立てられ、ちょっと落ち着ける住居である。仮建築に入ると結婚が行なわれ、新家庭が一週間に十組以上もできた。この仮建築期は、だから復興期ともいえる。
本建築はこれからである。それはぜいたくだから日本が安定してからのことだ。人々は今不自由な仮建築の中で充実した生活を送っている。この内容の豊かな原子野生活こそ真の文化生活だと思われる。私の恩師末次教授は私の小さな家を祝して「無一物処無尽蔵」の一軸を賜わった。
浦上原子野を汽車の窓から見る人は、いつまでたっても瓦と灰をそのままにしている、復興はとてもおぼつかないなどと思うかもしれぬ。しかし、こつこつと人は整理をし再建をしているのだ。