Classici giapponesi con furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Leggi 雑居家族 (ざっきょかぞく) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.106 caratteri · 283 schermate
」
「…………」
返事なんかするもんかと思っている夏樹の目の前で、兵六さんはビニールの包みをほどきながら、
「夏樹ちゃんに、おみやげがあるんだよ。」
もち網やおたまじゃくしや穴あきしゃもじなどをがちゃがちゃいわせながら、その中から、ほれ! ととり出したのはアルミニュームの針金をまげて作ったピストルだった。
「ああっ。」
夏樹は思わず親愛の情を表わし、
「それ、ハマムラで買ったんだろ。」
それと同じものが駅前のおもちゃ屋ハマムラに十円で売っているのを、夏樹は知っていたのだ。
「ちがうよ。」
「ふーん、じゃあ、あててみようか。おねえちゃんに、聞いたんだね。」
「何をさ。」
「ぼくがピストルほしいことをさ。」
「聞かないね。」
「じゃあ、どうしてわかったの。」
「そんなにおいがしたんだよ。ピストルくさーいにおいがな。」
「うそだあ。メイシンだよあれ。でも、ほんとにこれどこで買ったの。」
夏樹はかた目をつむり、わざと兵六さんにねらいをさだめながら、しつこく聞く。
「うちで、売ってんだよ。」
「へえ、兵六さんち、おもちゃ屋?」
「ま、そうだね。ゴムマリだの、ガムだの吹き矢だのあるからね。