Classici giapponesi con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Leggi 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.414 caratteri · 289 schermate
どうしましょう。」
指先で二合罎を摘み出して灰の中へそっと雫を落している。
「お照、お前どこでお燗のつけ方なんぞ覚えたんだ。」
「もう子供じゃないんですもの。誰だって知ってるわ。」と猫板の上に載せながら、「お父さんお盃はどこにあるの。」
兼太郎は肝腎な話をよそにして夜店で買った茶棚の盃を出し、
「どうだお前も一杯やるさ。お燗の具合がわかる処を見ると一杯位はいけるだろう。」
「わたしは沢山。」とお照は壜を取上げて父の盃へついだ。
「お照。お前にめぐり遇った縁起のいい日だからな。」とぐっと一杯干して、「お父さんがお酌をしよう。飲めなければ飲むまねでもいいよ。」
「そう。じゃついで頂戴。」
お照は兼太郎が遠慮して七分目ほどついた盃をすぐに干したばかりか火鉢の縁で盃の雫を拭って返す手つき、いよいよ馴れたものだと兼太郎は茫然とその顔を見詰めた。
「お父さん。いやねえ。先刻から人の顔ばかり見て。わたしだっていつまでも子供じゃないわ。」
「お照、お前、お母さんがお嫁に行ってから会ったか。」
「いいえ。東京にゃいないんですって、大阪にお店があるんですとさ。」
「角太郎はどうしている。