Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Leggi 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.414 caratteri · 289 schermate

Aozora Bunko

これ必定、駈落の侍が路用の金なるべしと心付き候へば、なほ更空恐しく相なり、後日の掛り合になり候ては一大事と、そのまゝ捨て置き立去らむと致せしが、ふとまた思直せば、この大金このまゝこゝに捨て置き候へば、誰か通がゝりの者に拾はるゝは知れた事なり。かつはまた金の持主は駈落者にて、今は生死のほども知れずに相なり候者故、これぞ正しく天の与る所。これを受けずばかへつて禍をや蒙らむと、都合好き方へと理をつけ、右の金子財布のまゝ懐中に致し候ものゝ、俄に底知れず恐しき心地致し、夢が夢中にて走り出し候中、夜は全く明けはなれ、その辺の寺々より鉦や木魚の音頻に聞え、街道筋とも覚しき処を、百姓供高声に話しながら、野菜を積み候荷車を曳き行くさま、これにて漸く二本榎より伊皿子辺へ来かゝり候事と、方角も始て判明致候間、急ぎ芝山内へ立戻り候へども、実は今日まで、身は持崩し候てもさすがに外泊致候事は一度も無之、いつも夜の明けぬ中立戻り、人知れず寝床にもぐりをり候事故、今はその時刻にも遅れ候て、わが学寮へは忍入る事も叶ひ申さず。かつはまた百両の金の隠し場所にも困候故、そのまゝ引返し、とぼ/\と大門のあたりまで参候処、突然後より、モシ良乗殿、早朝より何処へお出でかと、声掛けられ、びっくり致し振返れば、浄光寺と申す山内末院の所化にて、これも愚僧