Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきたたき

雪たたき

幸田 露伴

Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate

Aozora Bunko

「おかた様のきつい御難儀になりました。若し其の笛を取った男が、笛を証拠にして御帰りなされた御主人様におかた様の上を悪しく申しますれば、証拠のある事ゆえ、抜差しはならず、おかた様は大変なことに御成りなされまする。それで是非共に、あれを、御自由のきく此方様の御手で御取返しを願いに、必死になって出ました訳。わたくしめに死ねとなら、わたくしは此処ででも何処ででも死んでも宜しゅうございます、どうぞ此願の叶えられますよう。」

と、しどろもどろになって、代りの品などが何の役にも立たぬことをいう。潜在している事情の何かは知らず重大なことが感ぜられて、福々爺も今はむずかしい顔になった。

「ハテ」

と卒爾の一句を漏らしたが、後はしばらく無言になった。眼は半眼になって終った。然しまだ苦んだ顔にはならぬ、碁の手でも按ずるような沈んだのみの顔であった。

「取った男は何様な男だ。其顔つきは。」

「額広く鼻は高く、きれの長い末上りのきつい目、朶の無いような耳、おとがい細く一体に面長で、上髭薄く、下鬚疎らに、身のたけはすらりと高い方で。」

「フム――。……して浪人か町人か。」

「なりは町人でござりましたなれど、小脇差。