Classici giapponesi con furigana
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ゆきたたき
雪たたき
幸田 露伴
Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate
臙脂屋は無智のものでござりまする、微力なものでござりまする。しかし碌でないことなど致しまする心は毛頭持ちませぬが、何とか人を困じきらせぬように、何とか御燐み下されまするのも、正しくて強い御方に、在って宜い御余裕かと存じまするが……」
と、飽まで下からは出て居るが、底の心は測り難い、中々根強い言廻しに、却って激したか主人は、声の調子さえ高くなって、
「何と。求めて得られぬものは、奪うという法がある、偸むという法もある、手だれの者を頼んでそれがしを斬殺して了うという法もある、公辺の手を仮りて、怪しき奴と引括らせる法もある。無智どころでは無い、器量人で。微力どころではない、痩牢人には余りある敵だ。ハハハハ、おもしろい。然様出て来ぬにも限らぬとは最初から想っていた。火が来れば水、水が来れば土。いつでも御相手の支度はござる。」
と罵るように云うと、客は慌てず両手を挙げて、制止するようにし、
「飛んでも無い。ハハハ。申しようが悪うござりました。私、何でおろかしい獣になり申そう。ただ立チ端が無いまで困じきって、御余裕のある御挨拶を得たさの余りに申しました。今一応あらためて真実心を以て御願い致しまする。