Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきたたき

雪たたき

幸田 露伴

Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate

Aozora Bunko

互に言募れば止まりどころを失う。それがしは御相手になり申せぬ。」

と苦りきったる真面目顔、言葉の流れを截って断たんとするを、右膳は

「ワッハハ」

と大河の決するが如く笑って、木沢が膝と我が膝と接せんばかりに詰寄って逼りながら、

「人の耳に入ってまこと悪くば、聴いた其奴を捻りつぶそうまで。臙脂屋、其方が耳を持ったが気の毒、今此の俺に捻り殺されるか知れぬぞ。ワッハハハ」

と狂気笑いする。臙脂屋は聞けども聞かざるが如く、此勢に木沢は少しにじり退りつつ、益々毅然として愈々苦りきり、

「丹下氏、おしずかに物を仰せられい。」

と云えども丹下は鎮まらばこそ、今は眼を剥いて左京を一ト睨みし、右膝に置ける大の拳に自然と入りたる力さえ見せて、

「我等が企と申したが御気に障ったそうナが、関わぬ、もはや関わぬ、此の機を失って何の斟酌。明日といい、明後日といい、又明日といい明後日と云い、何の手筈がまだ調わぬ、彼の用意がまだ成らぬと、企を起してより延び延びの月日、人々の智慧才覚は然もあろうが、丹下右膳は倦じ果て申した。臙脂屋のじじい、それ、おのれの首が飛ぶぞ、用心せい、そもそも我等の企と申すのはナ」