Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆきのうえのしも
雪の上の霜
山本 周五郎
Leggi 雪の上の霜 (ゆきのうえのしも) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.586 caratteri · 50 schermate
七
侍は肌付きの金を持っているのが作法でもある。どうしてももってゆけと云うので、彼はやむを得ず、それをまたふところへしまった。
「ではまた二十日に来ますからね」
「こちらは大丈夫でございますから、月が変ってからでも結構でございますわ」
おたよは気丈に云って微笑した。
七
その戻り道のことであるが、伊兵衛は妙なことに気がついた。というのは、十歳前後の子供たち、(女の子もいた)が、まえに彼のやっていたように、旅客の荷持ちをしているのである。峠へかかるまでに、往く者と来る者で五人もあった。なかには相当に重そうな荷を、うんうんといって背負ってゆく者もある。
――やあ、だいぶおれの後輩ができたな。
こう思って、ちょっと頬笑ましく、嬉しいような気持になった。彼の性分として、こういうときに黙ってはいられない。同じ年ごろの少年が二人、重そうな荷物を背負ってゆくのを見て、にこにこしながら声をかけた。
「やあ、えらいな坊やたち、重たいか」
その荷物の主だろう。三十五六の、商人ふうの旅人が、こっちを見た。伊兵衛はあいそよく笑って話しかけた。
「ついこのあいだまで、私もこの仕事をやっていましてね、仕事というほどのものじゃありませんが、今はやめましたけれども、こういう子供たちを見ると、仲間のような気持がするんですよ」