Classici giapponesi con furigana
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Leggi 雪柳 (ゆきやなぎ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.054 caratteri · 90 schermate
竹箆にも杓子にもならない。蟻にはもとより、蕪にならず、大根にならず、人参にならず、黒いから、大まけにまけた処が牛蒡です。すなわち、牛蒡丸抜安の細身の一刀、これをぶら下げた図というものは、尻尾じゃないが、十番越に狸穴から狸に化かされた同様な形です。
ああ、しかし、こういっても――不思議ともいうべき、めぐり合せで、その時、一つ傘で連立っていた――お冬さんを、おなじ化され夥間だと思われては情ない。申訳がないのです。
酔っています。だしぬけにこんな事をいって、確に酔っている。私は息が忙込みますが、あなたはどうぞ静にお聞き下さい……」
――ちょっと呆気に取られたが、この言葉で、筆者は静に聞いていた。
「話は前後しました、が、この既にお冬さんの一つ傘に肩を並べた時は、何だか、それなり一本松へ心中に出掛けるような気がしたんですから――この面や格好を見ては不可ません。」
直槙は寂しく笑った。
「まあ、しかし忘れぬうちに、唄のあとを続けてからにしましょう。――大小すらりと落しにさして、――という処で、前後しました……
ここで死んでは憚る人目。死出の山辺に燈一つ見える、一つ灯にただ松一つ、一本松こそ場所屈竟と、頃は五月の日も十四日、月はあれども心の闇に、迷う手と手の相合傘よ、すぐに柄もりに袖絞るらむ。