Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

一体昨夜のあの人の波は何処へもぐり込んでしまったのか。

悠々と歩いているのは頭に青い布を巻いたり、漆塗りの麦稈をかぶったりして、銀の房飾りを肩にかけた原住民族の※々族と、乞食の様な貧乏人ばかりだった。伍長は、そうした雲南府の貧しい街という街を歩き廻った。

だが、母と弟の消息は、ほんの手懸りさえつかめない。一体あれだけの人間が何処へ行ってしまったのだろう。翌日も、又その翌日も彼は血走った眼をして捜し歩いた。警察へも役所へも行って頼んで見た。

しかし、彼等は一伍長の家族を探すには、あまりにも多忙だったのであろうか。彼の休暇が切れて、周副官のところへ出頭する日まで、何の調べも出来ていなかった。僕等が探してやると云った学生達からも、無論、音沙汰はない。彼等は、そう云っただけで、孫伍長の宿はもとより隊の所属も訊きはしなかったのである。

孫永才は、何を信じ、誰を頼るべきか分らなかった。

そうは云うものの、あの学生達も、みんないい人間で、仮令、酒を飲んで議論して、政府や誰彼を非難するにしても、国のことを心配しているらしく見えた。

“しかし、あれでいいのだろうか”