Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

慷慨

「はア、今夜は公用で鳥渡帰って来て、休暇を貰ったところです」

「どうです前線の様子は?」

「あなた方には想像も出来ませんよ」

それが、せい一杯の皮肉だった。

「おいおい、往来で何を云ってるんだ。丁度いい、今夜は前線の勇士を歓迎して大いに飲もうじゃないか。兵隊さん、いや失敬! 伍長殿飲もうじァないですか」

「自分は飲めません」

「飲めなきゃア大いに語ろう。ね、いいでしょう、江南の戦況はどうでした? 今は何処です、国境ですか?」

学生達は、みんな引返して来て、躊躇する彼の腕を左右からとってスクラムを組んだ。そして、もう何者も恐れるものはないという風で大道狭しと元来た通りへ引返して行った。

慷慨

「伍長! そう憤慨するな、奴等だって生きて行かなきゃならないんだ。そりゃ国難をかえりみない戦争成金や、富豪や、奸商は無論やっつけなきゃならないが、しかし、一般の者はだね、夜が明けてから夕方の三時までは、日本の爆撃を恐れて何も出来ないんだ。まるで雲南府は死の街なんだ……せめて夜ぐらい羽根を伸ばさせてやれよ」

学生も酔っていた。孫も、四方から盃をさされて、気が大きくなっていた。