Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

Leggi 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.100 caratteri · 86 schermate

Aozora Bunko

されば後、ロザレの遺骸に汝の子の隆夫のたましいを住まわせるがよい」

「あ、なるほど。すると、どうなりますか……」

「生きかえりたるロザレを伴い、汝は帰国するのだ。それから先のことは、汝の胸中に自ら策がわいて来るであろう。とにかくわれは、汝ら三名の平安のために、今より呪文を結ぶであろう。しばらく、それに控えていよ」

「ははッ」

治明博士は、アクチニオ四十五世の神秘な声に威圧せられて、はッと、それにひれ伏した。

聖者は、不可解なことばでもって、ロザレの遺骸に向って呪文を唱えはじめた。呪文の意味はわからないが、治明博士は、自分の身体の関節が、ふしぎにもぎしぎしときしむのに気がついた。

(汝ら三名の平安のために――と、聖者はいわれた。汝ら三名とは、いったい誰々のことであろう)と、治明博士は、ふと謎のことばを思い出していた。自分と、それから――そうだ、隆夫のことだ。隆夫は、どうしているであろうか。さっき城壁の上に聖者の姿を拝してから、自分の心は完全に聖者のことでいっぱいとなって、隆夫がついて来ているかどうかを確めることを怠っていた。隆夫はどうしているだろうか。――いやいや、万事は、聖者が心得ていて下さるのだ。