Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あおバスのおんな
青バスの女
辰野 九紫
Leggi 青バスの女 (あおバスのおんな) di 辰野 九紫 (たつのきゅうし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.918 caratteri · 22 schermate
新聞雑誌製作者は常に言う。――無責任な読者の投書が多くて困ると。そして必ず附言する――英人は片言隻句にも、本名を記すことを忘れないと。ジョンブル気質礼讃である。然り、匿名での一言居士は、卑怯でもあり、罵詈雑言は慎しまなくてはならぬ。況んや、名誉に関する言議に、覆面の偽人は戒心を要する。さり乍ら、英人と雖も、ハイド公園の散策に、
「モシモシ、あなた、手巾が落ちましたよ。……私はジョージ・バーナード・ショウで御座います」と、名乗りを上げるであろうか。
これが又、舞台をお江戸、湯島天神の境内に廻して、
「ええ、旦那扇子が落ちましたよ」
「ハイ、御親切に有難う御座います。シテ、あなた様のご尊名は……」
「ウム……言われて名乗るも烏滸がましいが、練塀小路に匿れのねえ、河内山宗俊たァ俺のことだッ」とでもやられて見ろ、仮令その扇子が親譲りの、両替商初代山城屋久兵衛遺愛の重宝にしたところで、相手が相手、下手な包み金でもしようものなら却ってどんな言いがかりの種にされないものでもない。なまじっか、律儀に、ご尊名などを聞かなければ、雲州侯も手玉に取った、御数寄屋坊主の宗俊が、蔭間茶屋通いの、上野東叡山の生臭か、そんなことに頓着なく、